介護職は3Kというマイナスイメージが強い傾向にあります。これは「きつい、汚い、危険」という労働条件が厳しいという意味で、体力的にも精神的にもきつくて不規則な勤務体制から体調管理が難しかったり、排泄支援や食事支援では汚いと思われるようなこともしなくてはいけません。そして、それ以外にも給与が安いことや離職率が高い為に人手不足が慢性的になっているという問題点が挙げられます。政府は2015年度の介護報酬改定で処遇改善加算として、介護職員の賃金確保を行いましたが介護職員の人手不足という最大の問題点は改善されていないのが実情です。

これに対して、厚生労働省は体験型イベントやSNSなどから介護職の魅力を発信することでイメージアップに努めようとしています。近年では介護職は社会的評価が低い底辺の仕事だというイメージも少なくなり、社会的な意義のの大きい仕事で誇りある職種だというイメージが強くなっている傾向にありますし、これから更に需要のある成長していく業界とされています。

他にも、海外からの介護職技術実習生が長期滞在できるように現実的な介護に特化した日本語能力の試験を設けることとしています。そして、介護実習生としての試験を経て介護福祉士の国家試験に合格することで、日本で働き続けることができるようになる仕組みです。こうした外国人の人材確保に対する取り組みをしながら、高齢者に提供できる介護の質を落とさないように努めていくことが介護業界としての目標とも言えるでしょう。